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平面アンテナとは?平面アンテナのメリットデメリットや他のアンテナとの比較を紹介

2023.07.15

平面アンテナとは?平面アンテナのメリットデメリットや他のアンテナとの比較を紹介

 

テレビ受信や通信など、日常生活にアンテナは欠かせません。アンテナの中でも「平面アンテナ」について、詳しく知っている方は少ないのではないでしょうか?

本記事では、平面アンテナの基本的な概念から始め、メリットとデメリットを詳細に解説します。後半では平面アンテナの失敗例や、他のアンテナとの比較も紹介しています。
この記事を読むことで、あなたは自身のニーズに合った最良の選択ができるようになるでしょう。

 

平面アンテナとは?

平面アンテナは、その名の通り薄い平板状の形状をしているテレビ電波受信用のアンテナです。プラスチック樹脂などで覆われた外観はデザイン性に優れ、景観への影響を最小限に抑えることが可能です。

平面アンテナと、歴史ある八木式アンテナは構造が明確に違います。
八木式アンテナが多数の導波器(素子)を用いて電波を受信するのに対し、平面アンテナは金属の薄板で電波をキャッチします。

素子という概念は適用されませんが、それでも20〜30素子程度の能力を保有し、力強い受信が可能です。捉えた電波は、給電装置を経由してアンテナケーブルへと送られ、テレビへと届けられます。

平面アンテナはデザイン性と機能性を兼ね備えた、現代の通信環境に適したアンテナと言えるでしょう。

 

平面アンテナを設置できる箇所とは?

平面アンテナは一軒家の壁の高いところなど、電波受信が良好な場所に設置することが多いです。

平面アンテナはそのコンパクトさとデザイン性から、設置場所に大きな自由度を持っています。屋内外を問わず、屋根の上、屋根裏、壁、そしてベランダなど、さまざまな場所に取り付けることが可能です。

一方、従来の八木式アンテナはその形状から、屋根上や屋根裏などの高い位置への設置が一般的です。ベランダへの設置は可能ですが、受信性能の観点からは微妙とされています。また、壁や室内への設置は難しいと言われています。

平面アンテナは設置場所の自由度とデザイン性から、より幅広い環境での利用が可能となっています。

 

平面アンテナのメリット

平面アンテナのメリットについて詳しく説明します。

地上デジタル放送の本格化や電波強度の弱い地域の増加を受け、ますます注目が集まっている平面アンテナのメリットを6つの視点からご紹介いたします。

 

 高いデザイン性 

平面アンテナの最大の特徴の一つはその美しいデザイン性です。
既存のアンテナとは一線を画し、その洗練された外観は、あなたの屋根を美しく飾ります。色のバリエーションも豊富で、家の外壁の色と調和するよう選択することができます。

当然、色の違いが機能性に影響を及ぼすことはないので、視覚的な魅力を優先して選択することが可能です。

 

 コンパクトなサイズ 

平面アンテナは同等の受信能力を持つ八木式アンテナに比べ、大きさは約1/3です。
小さなサイズは設置とメンテナンスを容易にします。
コンパクトなサイズ設計は不必要な視覚的な混乱を避けるためや、設置場所が制限されている場合に特に有用です。

 

 壁面設置の可能性と風雨への耐性

平面アンテナは独特の構造により、屋根に設置する必要はなく、壁面に直接取り付けることが可能です。
壁面に設置することで、アンテナが風雨による損傷を受けるリスクを減らし、さらに外観を妨げることなく、テレビ受信ができます。
設置場所の自由さと、自然現象による損傷リスクの低さは魅力的です。

 

 高精細な画質かつ低ノイズ

平面アンテナでは、高精細なデジタル画質を視聴できます。
八木式アンテナと比べて、平面アンテナはノイズレベルが低く、クリーンな信号を送ることが可能です。これは、テレビの音質を改善し、視聴体験を向上させる重要な要素です。

優れた信号送受信の精度が、高精細かつ低ノイズなテレビ視聴体験を飛躍的に向上させることでしょう。

 

メンテナンスが容易 

平面アンテナはメンテナンスが容易です。
構造がシンプルであるため、故障が少なく、修理が必要な場合も簡単です。また、壁に取り付けることが可能であるため、定期的な点検も容易に行うことができます。

これらの魅力と利点から、平面アンテナは家庭でのテレビ視聴に革新的な選択肢となります。

美しいデザイン、コンパクトなサイズ、高い耐久性、優れた性能を兼ね備えたこのテクノロジーは、あなたのテレビ体験を新たなレベルに引き上げるでしょう。

 

平面アンテナのデメリット

平面アンテナのデメリットを紹介します。

 比較的低い受信能力 

八木式アンテナと比較して、平面アンテナの一部には受信能力が若干劣る場合があります。
壁面に隠蔽して設置したり、屋内に置いたりすると、建物の構造物により受信信号が阻害され、テレビ電波が適切に受信できないという状況が生じることもあります。

特に、電波の受信が困難な地域であれば、八木式アンテナを選択する方が適切かもしれません。
しかし、隣近所で平面アンテナを使用している家庭があるなら、同じように問題なく受信できる可能性が高いです。

また受信力が弱い場合には、ブースターという電波増幅器を追加することで、受信レベルを適正に保つことができます。
不安であればアンテナ工事の専門家に事前調査を依頼するのがおすすめです。

 

初期投資が必要

 平面アンテナの購入には、比較的高額な初期投資が必要です。
八木式アンテナに比べて、平面アンテナは一般的に20%から30%程度高価です。

コストを最小限に抑えたい場合や、大規模な改修が必要な場合は、従来の八木式アンテナが選択肢となるかもしれません。
しかし、見た目のすっきり感やメンテナンスの楽さから多少高額でも、多くの家庭で平面アンテナの選択が増えています。

また、屋根に上がる必要がない場合や、設置に必要な日数が少ない場合、平面アンテナの設置費用は実際には低くなる可能性もあります。
アンテナの設置については専門業者に相談し、見積もりを取ることが重要です。

 

平面アンテナ設置における失敗例

ここでは平面アンテナ設置における失敗例を6つ紹介します。

 

地デジ受信の不十分さ:失敗例1

地デジ受信が不十分であることは、デザインアンテナ設置の失敗例のひとつです。
デザインアンテナの設置が独特な素子数や位置を必要とするため、八木式アンテナ等と比べて、受信感度が低下することがあります。

住宅周辺の地デジ電波レベルや方向を適切に調査せずに、アンテナの種類や設置位置を決定した結果、十分な地デジ放送が受信できずに問題が生じることがあります。
アンテナ工事専門業者に依頼し、適切なアンテナの選択と設置を検討することが重要です。

 

DIY設置の難しさ:失敗例2

デザインアンテナ設置の一部はDIYで行えますが失敗するケースも存在します。
地デジ電波の受信能力やアンテナの性能に関する知識が必要となります。DIY設置の結果、アンテナや住宅に損傷が生じ、地デジ電波の受信が不可能になる可能性もあります。

DIYは全て自己責任となりますので、自信がない場合は専門業者に依頼することを検討するとよいでしょう。

 

衛星放送受信の不可能性:失敗例3

デザインアンテナは地デジアンテナであるため、衛星放送を受信する能力はありません。
BS/CSアンテナや対応する機器の設置が必要となります。
衛星放送を見たい場合は、地デジアンテナとBS/CSアンテナをセットで設置することが推奨されます。

 

壁に穴を開ける必要性:失敗例4

アンテナ設置のために住宅の壁に穴を開けることが必要な場合もあります。
壁に穴を開けることで、建物の価値が下がるリスクや、雨漏りによる水害のリスクが増大する可能性があります。

不要な事態を避けるためにも、専門的な技術を持った業者に依頼することが推奨されます。

 

耐候性の問題:失敗例5

アンテナは一年中、気候の変動や自然環境の影響を直接受けるため、耐候性が必要です。
デザインアンテナは見た目を重視するあまり、材質や構造が耐候性を十分に確保できない場合があり、風雨や雪、日射などの自然環境から生じる損傷や、劣化が早まる可能性があります。
デザインアンテナを選ぶ際は耐候性を確認することが大切です。

 

アンテナの設置位置の問題:失敗例6

アンテナの受信品質は設置位置に大きく依存します。
家の構造や周辺環境によっては、最適な電波受信ができる位置と見栄えの良い位置が異なる場合があり、見栄えを重視した結果、電波受信が悪かったという失敗例があります。
アンテナの設置位置を適切に決定するための知識や技術が必要なので、専門業者に相談してみましょう。

 

平面アンテナの工事費用相場とその他のアンテナとの比較

テレビアンテナの工事には様々なタイプのアンテナがあり、それぞれの価格も異なります。
平面アンテナ(デザインアンテナ)の工事費用の相場は約41,481円です。

 

他のアンテナと比較

八木式アンテナ 約46,765円

BS/CSアンテナ 約26,667円、

4K8Kアンテナ   約43,333円

 

アンテナ工事全体の平均費用は約36,720円となるでしょう。
ただし、これらの価格は新規設置の場合で、古いアンテナの撤去費用などは含まれていません。また、地デジ放送とBS/CS放送の両方を見るために2つのアンテナを同時に設置した場合の平均費用は約56,667円となることも覚えておくと良いでしょう。

工事費用はアンテナの種類や設置位置、地域の電波状況などによって変動するので、必ず複数の会社から見積もりを取ることをおすすめします。

以上がアンテナ工事の費用相場とその他のアンテナとの比較になります。具体的な価格は地域や業者によりますので、詳細は各業者にお問い合わせください。

まとめ

平面アンテナはデザインと機能性、メンテナンスのしやすさを兼ね備えたアンテナです。
八木式アンテナや他のアンテナに比べると、初期費用がかかりますが、機能性等から考えると長い目で見て有力な選択肢になることでしょう。

この記事で紹介したメリットだけでなく、デメリットや失敗例もしっかりと理解したうえで検討してみてください。
DIYでも設置可能ですが、安心して利用していくうえで業者に任せることをおすすめします。

 

平面アンテナを取り入れることで、機能性はもちろん外観的にもあなたを満たしてくれるでしょう。

 

アンテナの疑問を解決したい方は、お気軽にアン信協会にご相談ください。