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地上波放送とテレビアンテナの歴史について

2021.08.19

地上波放送とテレビアンテナの歴史について

アンテナ工事に安心を。アンテナ技術信用保証協会です。

今や、ほとんどのご家庭にあるテレビ。
2021年の内閣府の消費動向調査によると、カラーテレビの普及率は単身世帯で87.5%、2人以上の世帯で96.2%というデータになっています。
ほぼ100%の普及率で、当たり前になっていますが、日本の一般家庭向けに地上波によるテレビ放送が開始されたのは、1953年からと2021年現在からみれば、意外と歴史は浅いです。同時に視聴するために設置するテレビアンテナも地上波放送とともに歴史を歩んできました。

そこで、本コラムでは地上波放送とテレビアンテナの歴史にふれていきます。

地上波放送の歴史

地上波は、2011年にアナログ放送終了に伴い地上デジタル放送が登場しました。いわゆる「地デジ化」です。

移行前の地上波はアナログ放送と呼ばれ、冒頭で触れたように1953年2月にNHKで放送スタート。これに向けた試験放送も1939年から行われていたものの、第二次世界大戦の影響による延期もありました。当時は、モノクロ(白黒)放送が主流でしたが、なんといってもテレビの価格が高く、放送開始当初は、わずか866世帯という、ごく限られた家庭のみが視聴されていたそうです。ちなみに、この頃の大卒の初任給が1万円といわれており、国内メーカーの14型テレビが約17万円でした。いかにテレビが高級品だったことをお分かりいただけるでしょう。

そこから政府が普及率を上げるために行ったテレビ振興政策の効果もあり、わずか5年で受信数100万台越えを更新。さらに12年後には、モノクロテレビの普及率83.6%と、急成長を遂げます。

なお元々NHKと民放の日本テレビのみだった放送局も1959年には、中継局も含めると、NHK34局、民放23社227局まで広がりました。その後は、好景気の影響や当時の皇太子さまのご結婚の放映により、テレビが飛ぶように売れます。

1960年にはいよいよ地上波のカラー放送が本格化。
ただし、当時のカラーテレビは17型でなんと約40万円と高額だったため、なかなか普及率が高まらなかった背景もあります。しかし、各地の中継局の整備、1964年東京五輪のカラー放映、高度成長期の影響により、少しずつカラーテレビも売れていくようになりました。

ここからしばらくは、アナログ放送時代が続きますが、昭和から平成に元号が変わり、アナログ放送からデジタル放送への移行の動きが高まります。そして2003年に地上デジタル放送が開始され、徐々にアナログ放送から切り替わっていき2011年には、ほぼ全てのアナログ放送の終了を迎えました。

地上波はこんな歴史を歩んできました。続いて、これに伴うテレビアンテナの歴史についてもご紹介します。

テレビアンテナの歴史

今となっては当たり前のように、自宅にアンテナを設置すればテレビが映る環境が整いますが、放送が開始された1950年代では、そんなに簡単ではありませんでした。

放送開始当初は、わずか100km圏内で電波塔が見える場所のみが電波の受信が可能とされていました。たとえこの範囲であったとしても、山に電波塔が隠れた場所ではテレビ視聴は期待できなかったのです。

そこで知恵を絞り、例えば自宅裏の敷地に15mほどの柱を立てて、頭頂部にアンテナを設置して、なんとか受信させるなどの工夫が行われていました。とにかく電波を受信したい一心で、高い場所に登って手探りにアンテナの位置を調整していた時代でもあります。

その後、各地で中継局の整備が進むと、徐々に受信環境も良くなり、屋根上にアンテナを設置してもテレビ視聴ができるようなった家庭も増えていきます。

なお当時使用されていたアンテナといえば、大型のVHFアンテナでした。アンテナメーカー大手のマスプロ電工で見てみますと、テレビ放送が開始された翌年の1954年に製造販売を開始しています。その後、カラーテレビの販売が開始されると、塗装されたカラーアンテナを開発し、これを設置した家庭は、カラーテレビがあるステータスにもなっていました。

ここからしばらくはアンテナに大きな動きはありませんでしたが、地デジ放送が開始されると、現在でも屋根上設置を中心に使用されるより小型なUHFアンテナの普及が広まります。

そして地上デジタル放送への移行が進むと、アンテナも大きな動きを見せニュータイプの製品が誕生。
先述のマスプロ電工でいえば、2010年にこれまでの骨型形状から見た目ガラッと変えたボックス型のデザインアンテナの製造販売をスタートさせています。
こだわりの注文住宅が増える中で、従来のUHFアンテナに抵抗感を示す方も増えましたが、デザインアンテナの登場により、ファッション性でも選べるようになったのです。

また、デザインアンテナは「屋根からアンテナが消える」をテーマに開発された経緯もあることから、外壁への設置がメインとなりました。しかし、この位置だと地デジ電波のキャッチが難しいケースも少なからず存在しています。そこで、オシャレさと受信性能を兼ね備えたアンテナの開発が進みます。

2017年にアンテナ界の第3世代として、ユニコーンアンテナが誕生し、現在に至ります。

このように地上波の環境変化に伴い、テレビアンテナの進化も進みました。同時にアンテナ工事の技術力も求められるようになり、ただ単にテレビが映るようにするだけでなく、お客様が少しでも安心できるようなサービス提供も時代とともに高まっています。

アン信協会は、一人でも多くのお客様の安心と信頼に繋がるサービス提供を目指し、日々、業界体制の維持と向上発展に努めています。そして、この志に賛同したアンテナ工事業者のみが協会員として所属しているので自信を持ってご紹介できます。

地上波放送とテレビアンテナの歴史のまとめ

ここまで、地上波とアンテナの歴史についてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
時代ごとのテレビ放送やアンテナが開発の背景がおかわりいただけたかと思います。そして、アンテナを設置するにあたり、工事を依頼する際には安心と信頼をおける業者選びが重要です。ぜひ、アンテナ技術信用保証協会に加入している業者をお選びくださいませ。