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電気工事会社が売上を倍増させる事業拡大7戦略|再エネ・アンテナ工事・DXまで完全ガイド

2025.06.30

電気工事会社が売上を倍増させる事業拡大7戦略|再エネ・アンテナ工事・DXまで完全ガイド

電気工事会社が売上を倍増させる事業拡大7戦略|再エネ・アンテナ工事・DXまで完全ガイド

「いつも同じような工事ばかりで、利益がなかなか増えない…」
「下請けから脱却して、もっと会社の売上を伸ばしたい!」

もし、あなたがそう感じているなら、今がまさに事業拡大のチャンスです。
工事単価の競争激化や人材不足といった課題がある一方で、再生可能エネルギー(再エネ)やDX(デジタルトランスフォーメーション)の波が、電気工事業界に新たな追い風を吹かせています。

生き残る鍵は、従来の電気工事に固執せず、時代のニーズに合わせた事業の“多角化”。

本記事では、太陽光発電やEV充電設備といった成長市場から、既存技術を活かせる「テレビアンテナ設置」まで、明日から検討できる7つの事業拡大モデルを徹底解説。
成功事例と最新データを基に、あなたの会社を次のステージへ引き上げるための具体的なロードマップを提示します。

1. 電気工事業界を取り巻く2025年の市場環境

なぜ今、事業拡大が必要なのでしょうか?まずは、業界を取り巻く3つの大きな変化を数字で見てみましょう。

  • ①再エネ市場の急拡大: 2025年4月から原則すべての新築住宅に省エネ基準適合が義務化。太陽光発電協会(JPEA)によると、2030年の太陽光発電導入量は2020年比で約1.6倍に達すると予測されています。
  • ②DX・IoT化の加速: 矢野経済研究所の調査では、国内のスマートホーム市場は2027年に8,000億円規模に成長する見込みです。家電や設備がインターネットに繋がることで、新たな配線・設定工事の需要が生まれています。
  • ③深刻な人材不足: 建設業の人材不足は深刻で、2024年には約11.2万人の技能者が不足すると見込まれています(パーソル総合研究所推計)。これは、技術を持つ会社にとって、付加価値の高い仕事を選べるチャンスとも言えます。

つまり、従来の枠組みにとどまれば淘汰され、変化の波に乗れば大きく成長できる、それが2025年の電気工事業界なのです。

2. 事業拡大で失敗しないための5つのチェックポイント

新しい事業に飛びつく前に、冷静な分析が不可欠です。以下の5つのポイントで、自社に合った戦略かを見極めましょう。

【事業拡大チェックリスト】

  • 投資対効果: 初期投資(設備、資格取得費)はいくらか?何年で回収できる見込みか?(例: 初期投資50万円、回収期間2年)
  • 技術的ハードル: 既存の技術や知識を活かせるか?新たな資格や専門知識が必要か?
  • 利益率: 十分な粗利率(例: 30%以上)を確保できるか?価格競争に陥りにくいか?
  • 集客チャネル: 誰が顧客になるのか?どうやって仕事を見つけるのか?(Webサイト、紹介、チラシなど)
  • 法規制・許認可: 新たな事業に必要な許認可や法的な制約はないか?

これらの視点で、次から紹介する7つの戦略を評価してみてください。

3. 拡大戦略①:太陽光発電・蓄電池のワンストップ施工

再エネの筆頭である太陽光発電システムと蓄電池の設置は、事業拡大の王道です。

  • 市場の魅力: ZEH(ゼッチ)※住宅の普及や、企業の脱炭素経営(PPAモデル※)の需要が追い風。電気代高騰を受け、自家消費ニーズも高まっています。
  • ビジネスモデル: 機器販売から設置工事、申請代行、アフターメンテナンスまでをワンストップで提供。これにより、下請け工事よりもはるかに高い粗利率(30%~40%)を目指せます。
  • 成功の鍵: 複数メーカーの製品を取り扱い、顧客の屋根の形状や予算に合わせた最適な提案ができる「提案力」が差別化に繋がります。

※ZEH(ゼッチ): Net Zero Energy Houseの略。年間のエネルギー消費量をおおむねゼロ以下にする住宅。

※PPAモデル: 電力販売契約モデル。事業者が需要家の敷地に太陽光発電設備を無償で設置し、発電した電気を販売する。

4. 拡大戦略②:EV(電気自動車)充電インフラ工事

政府が2035年までに乗用車新車販売を電動車100%にする目標を掲げ、EV充電器の設置ニーズは爆発的に増加しています。

  • 市場の魅力: 戸建て住宅はもちろん、マンション、商業施設、オフィスビル、宿泊施設など、あらゆる場所で設置需要があります。国や自治体の補助金(最大で工事費の1/2~全額)が充実しており、顧客への提案がしやすいのも強みです。
  • ビジネスモデル: 充電器本体の販売と設置工事。特に複数の充電器を管理する法人向けの提案や、設置後のメンテナンス契約で安定収益を確保できます。
  • 成功の鍵: 補助金の最新情報を常に把握し、申請サポートまで含めて提案することで、顧客からの信頼を獲得できます。

5. 拡大戦略③:スマートホーム/IoT関連配線

「アレクサ、電気つけて」が当たり前になる時代。スマートホーム化に伴う配線・設定工事は、今後ますます増加します。

  • 市場の魅力: 新築だけでなく、既存住宅のリフォームでも需要が見込めます。照明、エアコン、スマートロック、防犯カメラなど、対応範囲が広く、仕事が尽きません。
  • ビジネスモデル: 機器の選定コンサルティングから配線・設置工事、ネットワーク設定までを一括で請け負います。導入後のトラブルサポートや機器追加で、長期的な保守契約に繋げやすいのが特徴です。
  • 成功の鍵: 特定のメーカーに偏らず、様々な製品を連携させる知識が求められます。顧客の「こんな生活がしたい」という要望を形にするヒアリング力が重要です。

6. 拡大戦略④:テレビアンテナ設置・交換工事

意外な穴場でありながら、電気工事の技術を直接活かせるのがテレビアンテナ工事です。

  • 市場の魅力: 初期投資が圧倒的に小さい(工具・測定器で10~20万円程度)のが最大のメリット。新築需要に加え、台風後の修理や、電波障害による交換など、地域に根差した安定的なニーズがあります。
  • ビジネスモデル: デザインアンテナの設置、BS/CSアンテナの追加、電波が弱い地域でのブースター設置など、提案の幅は多彩です。エアコン設置やコンセント増設といった既存の電気工事とセットで提案することで、客単価を2~3万円上乗せすることも可能です。
  • 技術の獲得: アン信協会主催の講座で3日で技術を取得
  • 成功の鍵: 自社のWebサイトで「〇〇市 アンテナ工事」といった地域名でのMEO・SEO対策を行うことで、ケーブルテレビからの切り替えを検討している顧客など、直接依頼に繋がりやすいのが強みです。

7. 拡大戦略⑤:ネットワーク・弱電工事

在宅ワークやオンライン会議の普及により、オフィスのフリーアドレス化や家庭内のLAN配線見直しの需要が増えています。

  • 市場の魅力: 強電(動力など)に比べ、安全性が高く、若手社員でも取り組みやすい分野です。法人・個人問わず、安定した需要が見込めます。
  • ビジネスモデル: LAN配線、Wi-Fi環境の構築、防犯カメラやインターホンの設置・配線などが中心。電気工事と合わせて「ネットワーク環境も一括で整備します」と提案することで、受注の幅が広がります。
  • 成功の鍵: ITやネットワークに関する基本的な知識が必須。資格としては「工事担任者」があれば、信頼性がさらに高まります。

8. 拡大戦略⑥:省エネ照明(LED)・空調リニューアル

企業のSDGsへの関心や電気代削減ニーズを捉え、省エネ設備の提案も有望です。

  • 市場の魅力: 工場や倉庫、オフィスビルの照明をLEDに切り替える、高効率な業務用エアコンに更新するといった大規模案件が狙えます。省エネ関連の助成金も豊富です。
  • ビジネスモデル: 省エネ診断から始め、費用対効果をシミュレーションで提示。設備販売・工事に加え、使用電力量の見える化ツールや、設備のサブスクリプション(定額利用)保守モデルで継続的な収益を目指します。
  • 成功の鍵: 助成金の活用ノウハウと、顧客の経費削減にどれだけ貢献できるかを具体的に示す「コンサルティング営業」が求められます。

9. 拡大戦略⑦:M&A・アライアンスで一気に拡大

自社で一から育てるのではなく、他社の力を借りてスピード拡大する方法です。

  • 市場の魅力: 後継者不足に悩む小規模な電気工事会社は少なくありません。そうした会社をM&A(買収・合併)することで、技術者や顧客基盤を一気に獲得できます。
  • ビジネスモデル: 同業他社を買収して対応エリアや人員を増やすだけでなく、内装会社やリフォーム会社とアライアンス(業務提携)を組み、お互いの顧客を紹介し合うモデルも有効です。
  • 成功の鍵: M&Aは専門的な知識が必要です。仲介会社など専門家のサポートが不可欠。アライアンスでは、相手にメリットを提示し、Win-Winの関係を築く交渉力が試されます。

10. 集客と営業を強化するデジタル施策【SEO・MEO・SNS】

どんなに良い戦略も、顧客に知られなければ意味がありません。下請けから脱却するには、自社で集客する力が必要です。

  • SEO(検索エンジン最適化): 自社サイトに施工事例や専門知識に関するブログ記事を掲載。「世田谷区 EV充電器 補助金」「アンテナ工事 費用」など、顧客が検索するキーワードで上位表示を目指します。
  • MEO(マップエンジン最適化): Googleビジネスプロフィールを充実させ、「近くの電気工事店」で検索された際に自社が上位に表示されるようにします。口コミの獲得が非常に重要です。
  • SNS(Instagram, YouTube): リフォームのビフォーアフター写真や、工事の様子を短い動画で紹介。視覚的にアピールし、会社のファンを増やします。

【成功事例:A電設様】
これまで公共事業の下請けがメインだったが、アンテナ工事と弱電工事を新たな柱に。ブログでアンテナの種類別メリット・デメリットを解説した記事が「地域名+アンテナ工事」で1位を獲得。問い合わせが月10件以上増加し、元請け比率が50%向上した。

11. まとめ:自社に合った事業拡大ロードマップを描こう

電気工事業界の未来は、決して暗くありません。むしろ、新たなチャンスに満ち溢れています。

今回ご紹介した7つの戦略を参考に、まずは「失敗しないための5つのチェックポイント」に沿って、自社の強みや資源を分析することから始めてみてください。

  1. 現状分析: 自社の得意な技術、社員のスキル、財務状況を把握する。
  2. 戦略候補の選定: 7つの戦略から、自社に合いそうなものを2~3つピックアップする。
  3. 小規模なテスト: まずはアンテナ工事や家庭のLAN配線など、低リスクで始められるものから試してみる。
  4. 本格展開: テストで手応えを掴んだら、Webサイトの構築や人材採用など、本格的な投資を開始する。

この記事が、あなたの会社の成長を加速させる一助となれば幸いです。変化を恐れず、未来への一歩を踏み出しましょう。

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